脳梗塞後遺症(治療・リハビリ)
2022.03.10脳卒中の分類
①脳の血管が詰まる・・・脳梗塞、脳塞栓症
②脳の血管が破れる・・・脳出血、くも膜下出血
後遺症
上下肢運動麻痺、失語症(出血が左脳の場合)、嚥下困難など・・・
治療・リハビリ
当院では、運動麻痺に対して運動機能の回復を目的とした鍼灸治療と筋・神経促通療法をおこなっています。
一度損傷した脳の神経は回復しないとされています。
運動機能の回復
リハビリによって運動機能が回復するのは、新たな神経回路の構築によるものとされています。
鍼灸治療は、末梢神経を介して脳に刺激を送ることで、新たな神経回路が形成されることを目的としています。
筋・神経促通療法とは、患者様本人が意図した動きをするために筋肉一つひとつに意識を向けたリハビリです。
例えば、
①手を握りたいとき、肘や肩の関節も同時に動いてしまい、力が入らない。
②足を前に出すとき、スムーズに膝が曲がらないため、バランスを崩してしまう。
①の原因は、
手を握る筋肉だけに信号を送るはずが、肘を曲げる筋肉や肩を上げる筋肉にも信号を送ってしまっているためです。
健常者でも、肘を曲げた状態で手を握るとしっかり力は入りません。
身体の仕組みを理解してもらいながら運動を行うことが大切になります。
②の原因は、
膝を曲げる筋肉と膝を伸ばす筋肉、両方に力が入ってしまっているためです。
膝を曲げる時に力を入れる筋肉と、伸ばすときに力を入れる筋肉を理解してもらいながら運動することが大切です。
自分が思ったように身体を動かすために、
「どのようなイメージで動かすのか?」
「スムーズな動きを出すための運動の仕方」
を理解してもらいながら運動することで、脳からの信号を的確なものにしていきます。
患者様のレベルに合わせて、理解しやすい内容から少しずつレベルアップできるように考えますので安心してください。
家でできること
治療を行う時間は限られています。
家で過ごす時間の方がはるかに長いので、日常生活で取り入れることができるリハビリを提案させていただきます。
ただの運動ではありません。
コップで水を飲んだりフォーク・箸を使うというような日常生活で当たり前にしてきたことを少しだけ取り入れてもらいます。
どのようなことを意識してするのか?
取り組みやすいようにポイントも説明しますので安心してください。
当院の思い
目的がないと、なかなかやる気は起きないものだと思います。
少しでも動けるようになったら、どんなことがしたいですか?
たとえ「無理かもしれない」と思ってしまうようなことでも、なんでもいいと思います。
前例がなくても、できるかどうかはやってみないとわからないと私は思います。
あきらめずに、一緒に頑張りましょう。
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