自律神経失調症
2021.06.11自律神経失調症というと、めまいや耳鳴り、頭痛、動悸と人によって千差万別です。
自律神経は、生命維持機能としての呼吸や血圧などの無意識的な調整をしている神経です。
自分で調節できるものではないため、治療には身体の状態を整えると共に、生活習慣や食事など様々な視点からのアプローチが大切になります。
自律神経症状を伴う疾患
- ・更年期障害
- ・うつ病
- ・パニック障害
更年期障害
女性ホルモンの急激な減少に伴って自律神経症状が現れたもの
(心の症状)
急に不安になる、イライラしやすい、眠れないなど
(身体の症状)
ホットフラッシュ、発汗、むくみ、動悸、ドライアイ、便秘や下痢、吐き気など
うつ病
脳内の神経伝達物質のアンバランスによって、心身の症状を呈する。
(心の症状)
- 気分が落ち込んだ状態が1週間以上続く
- 人付き合いが嫌になる
- 集中力が低下する
(身体の症状)
- 頭痛、めまい
- 食欲低下
- 身体がだるい、疲れやすい
パニック障害
うつ病と同様に、脳内の神経伝達物質のアンバランスによって、心身の症状を呈すると言われています。
その他に、過労、睡眠不足、ストレス、環境や心身の不調が起因となっているという説もあります。
また、不安症の分類の一つであり、特徴的な三大症状があります。
- パニック発作・・・突然理由もなしに強い不安と共に動悸や発汗、手足の震えといった症状が起きる
- 予期不安・・・またパニック発作が起こるのではないかと恐れる
- 回避行動・・・発作が起こりそうな場所や状況を避ける
(心の症状)
- 予期不安があり些細なことに対しても不安感が強くなる
- うつ症状を伴うこともある
(身体の症状)
- 頭痛、めまい
- 息苦しさ
- 手の震え
- 身体が疲れやすい
当院でできること
自律神経調整に対し、東洋医学的なアプローチをしていきます。
身体の痛みなどを伴う場合は痛みの治療も同時にしていきますが、自律神経の乱れによって引き起こされている症状に対しては、東洋医学的に診た方が理解しやすいことが多いのです。
東洋医学では、まず「気・血・水」の流れを整えることを考えます。
・気の流れが滞ると、頭痛やめまいを引き起こします。
・血が汚れていたり、うまく循環できていない手足の冷えやのぼせの症状が現れます。
・水の流れが滞ると、むくみやだるさを伴います。
次に、五臓六腑の状態を診ます。
弱っているところ、または強すぎるところがないかを診ていきます。五臓六腑の機能のバランスを整えることで身体の不調を取り除いていきます。
交感神経・副交感神経のバランスが取れてくると、眠りにつきやすくなったり、睡眠の質が変わり朝の目覚めが良くなってきます。
また、生活習慣の中に取り入れた方がいいこと(体操や食事など)についてもお話しさせていただきますので、些細なことでもご相談ください。