自律神経失調症とうつ病の違い
2020.12.22自律神経失調症とうつ病
自律神経失調症という言葉を最近はよく耳にすることが多くなってきたように感じられます。
「急に気分が落ち込んでしまう」「頭痛がする」「なぜかやる気が出ない」など、特に身体の機能に異常所見が出るわけでもなく人によって様々な症状を起こすのが自律神経失調症です。
うつ病も症状は様々で、自律神経系の働きがうまくいっていない状態です。
うつ病の特徴として、頭痛や吐き気という身体的症状よりも不安や恐怖というような精神症状が強くでているものです。
さらに、これらの症状が長期にわたるものに対して「うつ病」と定義されています。
治療
治療においては、自律神経失調症とうつ病を分けて治療するわけではありませんが、
生活習慣や日常でポイントになるところで、自律神経失調症とうつ病では少し違ってきます。
時間帯や環境によって変化する症状に対する対処法や
精神的なプレッシャーの感じ方にも違いがありますので、
患者様の状態をみて判断をします。
基本的な治療としては、今出ている症状から患者様にとって足りないものを補う治療となります。
東洋医学でいう「気・血・津液」「五臓六腑の働き」のバランスです。
日常生活の見直し
日常生活の中でも足りないものを補うことをこころがけます。
・リラックスする時間
・運動
・栄養
・睡眠
など
毎日忙しく働いている人は、
いつものことなので忙しいという自覚がありません
他人のために頑張りすぎている人や
座ってゆっくりコーヒーやお茶を飲むことがない方
忙しく動いていることが当たり前になっていませんか?
日々の習慣は、自分にとって適切かどうかは自覚できないものです。
「自律神経の失調は、自分の身体からの休んでくださいのサインです。」
少しずつできるところから変えていくことが大切になります。
患者様と共に
ひとりで悩まないでください。
症状には必ず原因・要因があります。
目に見えない原因・要因を探し、共に症状と向き合うことで改善できる症状はたくさんありますので、些細なことでもご相談ください。