自律神経系の治療
2020.02.25鍼灸治療は自律神経を整えるのが得意
鍼灸治療では、
東洋医学を使って患者さんの状態を分析していきます。
西洋医学とは違い、
数字でいい悪いの判断をするものではなく、
患者さんの症状と感覚によって判断します。
身体には、経絡といわれるツボのつながりがあります。
経絡には川のように流れる方向があり、
この経絡の流れが妨げられてしまうと、
身体に何らかの不調が現れます。
どこで流れが止まっているのかを探し、
その流れを整えることで症状を軽減・消失させていく治療です。
頭のツボを刺激
頭にもたくさんのツボがあります。
鍼灸治療では頭のツボを使って身体の調整をすることが多々あります。
頭のツボは自律神経系に効果的なものが多く、
自律神経の乱れを診断する診断点としても用いられています。
<気の巡りを整える>
元気、勇気、活気、気力、など、
人間の身体には「気」が循環しています。
「病は気から」といわれるように
身体には、衛気という身体を病原体から守る気の力が働いています。
(気力)衛気が損なわれると風邪になりやすかったり、
病気になりやすいというところが語源とされています。
気は絶えず循環しています。
大きな流れとして、
呼吸と共に足の裏から大地のエネルギーを吸収し、
頭の先から抜けていきます。
・時間に追われる仕事
・集中しなければいけない状態が続く
・大きなストレスがかかる
などの環境下では、頭に気が集まります。
つまり、「気のぬけない状態」になります。
そこで、気をぬく治療が効果的になってきます。
頭のツボ
頭は気のぬけるところとされていますので、
リラックス効果が高く、
副交感神経の活動を促す効果があります。
また、足ツボと同じように、
頭にも身体の臓器に対応した反射作用があります。
弱った内臓との関連性が強い部分は押すと痛みを伴います。
どこが弱っているのかを判断するとともに、
治療としてのツボの効果を期待できます。